旅行記のようなもの(※1)にかまけており日記がおろそかだった。
別に旅行記と日記は並行して書きゃいいじゃんという話なのだが、出先で行った場所思ったこと撮った写真を精算せずに日常に戻るのも何だかなと思い、気付けば夏も過ぎようとしている。
別にその間息を吸って吐いていただけではなくもう少しだけ文明人なりに活動はしていたのだが、思い出そうとすれば先週のことすらまともに浮かんでこず、俺の脳みその縁からどす黒く腐っているような画が浮かぶ。
誕生日だった。30が31になった。感慨はない。
去年は三十路突入の記念すべき年だったから比較的どんな日だったか鮮明に覚えており、確か俺は鶴岡駅前のやっすいビジホでファミマの「しろくま」を木のスプーンでつつきながらその日を迎えたのだった。
その日は奇しくも祖母の通夜だった。仮にこれで俺が丁度二十歳を迎えるのであれば「盛る者と朽ちる者」みたいなクリシェなテーマにも成り得るんだろうが、そこへ行くと三十路と死は近くもないが、思ったより遠くもないのではないか。
この数ヶ月、俺はずっと血圧の話をしていたでしょう。俺の祖母は脳梗塞で半身に麻痺が残り、認知症も併発した末に亡くなった。血はどこかでリンクしている。
折角歳を重ねてしまったからには、また一年無病息災でやっていけるように善処する。
誕生日プレゼントを真栗さんから貰った。
ホンダウィングでCBR250RRのレンタルバイクを一泊二日で予約してくれたのだが、久々のバイク(※2)でしかもまともに乗ったことがないSSとなると、半クラが繋がらずに大コケする未来しか浮かばないから泣く泣くキャンセルを入れてもらった。
半クラをミスるくらいならまだいいが、色々想像するともう俺はバイクに乗れないかもしれない。結婚してつくづく思うのだが、俺の身体は最早俺だけのものではないのだ。
代わりに越谷のレイクタウンに二人で行って、調光レンズ付きのメガネを買ってもらった。度は入っていないから伊達である。ここ最近になって、陽の強烈な眩しさに目をやられることが多くなってきたから丁度良かった。
もうじき夏も終わるのだが、しばらくは付け続けてみることにしたい。いずれさまぁ~ずの大竹のように、メガネのイメージはあるけど実は伊達なんですよね……みたいなキャラになるんだよ俺は。
※1……この頃、note上ではずっと旅行記を書いていた。
※2……昔はYAMAHAのSR 400に乗っていたが、数年前に結婚を機に降りてしまった。

